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倉庫や工場の折半屋根のメンテナンスについて

2021.07.06

 折半屋根は、倉庫や工場などに使用されることが多いため、とても身近にある屋根材の1つです。
そんな折半屋根ですが、雨や雪などの影響によりサビが出てしまうため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

現在折半屋根を使用している方はもちろん、これから折半屋根の導入を検討されている方にとって、メンテナンス方法はとても気になるものでしょう。
メンテナンス方法が分からなければ、劣化が進んだ屋根をどのようにするべきかという判断が難しいですよね。

そこで、今回は折半屋根のメンテナンスについてご紹介させて頂きます。

折半屋根ってどんなもの?どんな建物に使われているの?

折半屋根は、大きな波型の0.6mmから1.2mmの金属板でできた屋根のことです。
金属板を折り曲げて使用することにより、平面の屋根よりも強度が増しているため、薄い金属板でも耐久性に優れているという特徴があります。

使用している金属板は、一般住宅の屋根でも使用されることの多いガルバリウム鋼板です。
ガルバリウム鋼板は非常に軽いため、建物への負担が少なく、耐震性にも優れています。

さらに、長い建物でも施工することができるといった特徴があり、100m以上の建物であっても折半屋根でしたら施工が可能です!

また、まっすぐな建物だけではなく、湾曲した建物にも施工が可能なので、施工の自由度も非常に高い屋根材といえるでしょう。
そんな折半屋根は、倉庫や工場、プレハブなどの企業が所有するような大規模な建物に使用されることが多い印象をお持ちの方も多いと思います。

しかし、ご自宅の屋根付き駐車場などにも折半屋根が採用されているケースも多く、実は非常に身近な屋根材なのです。

折半屋根の寿命はどれくらい?劣化の症状は?

ガルバリウム鋼板製の折半屋根の耐用年数は、20年から30年とされています。

しかし長年使用していると、雨風の影響で固定しているボルトやナットが緩む、紫外線による色褪せ、ボルトなどの固定金具や折半屋根本体のサビなど、さまざまな劣化症状が生じてしまうものです。

そのため、おおよそ10年から15年を目途に、メンテナンスを行っていく必要があります。

これらの劣化症状を放置していると、サビが屋根全体に広がり、腐食による穴あき、強風などによる変形を引き起こしてしまう可能性があります。
劣化の症状が進めば、雨漏りや建物全体の寿命を低下させる原因にも繋がってしまいます。

また、緩んだボルトやナットなどの固定金具が強風により飛んでしまい、周囲の方や周辺の建物に当たってしまうというトラブルを誘発させる原因にもなりかねません。

このように、折半屋根は耐用年数を迎える前に定期的なメンテナンスを行い、良好な状態を保つことが大切なのです。

折半屋根はどのようにメンテナンスすればいいの?

折半屋根のサビによる劣化を防ぐには、屋根塗装が効果的です。

しかし、単純に塗装を行えば良いというわけではありません!
塗装前にケレン作業を行ってから、塗装作業を進めていく必要があります。

ケレン作業とは、錆びた折半屋根のサビを落とす作業のことです。
錆が発生しやすいナットやボルトなどの固定金具のサビをきれいに落とし、防錆対策としてルーフキャップを取り付けます。

その後、屋根にも錆が広がっているようであればサンドペーパーと呼ばれるヤスリのようなもので、研磨していきます。
サビ落としが終了したら、付着した汚れやゴミを落として、塗装前の作業が終了です。

これらの作業を終えて屋根がきれいになれば、次は塗装作業です。

まずは、サビを再発させないように錆止め用のエポキシ樹脂塗料で下塗り塗装を行います。
屋根は雨や風など天候の影響を直接受けるのでメンテナンスを行っても、すぐに錆びてしまう可能性があります。

ですから、今後のトラブルを防止するためにも、まずはサビ止めの塗装を行うのです。

次に、中塗りと上塗りの2度に分けて塗装工程を行います。
もし、屋根の劣化がある程度進んでいて錆が広がっていたとしても、こうした塗装などのメンテナンスを行うことで、またキレイにすることが可能です。
劣化が発生した早い段階でメンテナンスを行っておくと、屋根の寿命が長くなり、トラブルを未然に防ぐことができるのです!

ですから、サビが目立つようになってきたら定期的なメンテナンスを心がけましょう。

劣化した折半屋根はどうすればきれいにできるの?

先ほどは、錆が発生した折半屋根のメンテナンス方法をご紹介させて頂きました。

しかし、劣化が進んでしまっている状態では、塗装などのメンテナンスを行ってもあまり意味はありません。

そこで、ここでは劣化が進んだ折半屋根への対処方法について、ご紹介させて頂きます。

折半屋根のリフォーム方法は、カバー工法と葺き替え工事の2種類があります。
カバー工法とは、劣化が進んでいる既存の屋根の上に防水シートをかぶせ、その上から新しい折半屋根を重ねて補修を行うという工法です。

この方法で修繕を行った場合は、既存の屋根を撤去して廃棄する手間と費用を抑えることができるため、短い工期でリフォームを行うことができます!
ただし、屋根自体の劣化が進みすぎているため、新しい折半屋根の設置に耐えられない状態である場合は、この方法でリフォームを行うことはできません。

ですから、その場合は、屋根の葺き替え工事を行う必要があります。

葺き替え工事は、劣化が進んだ既存の屋根を全て撤去し、新しい屋根を設置するという方法です。
屋根だけではなく固定金具を全て交換するため、今まで以上に丈夫な屋根の設置が可能です!

さらに、屋根材は日々新しい製品が登場しているため、最新の屋根を導入できます。
ただし、既存の屋根を全て撤去するため、工事期間中はその建物を使用することができなくなります。
また、カバー工法よりも費用と工期がかかってしまう点についてもあらかじめ考慮しておきましょう。

このように、どちらの工法にもメリット・デメリットがありますが、もし劣化が進んでいる場合は、葺き替え工事を検討されることをオススメします。

まとめ

今回は折半屋根のメンテナンスについて、ご紹介させて頂きました。

折半屋根は使い勝手がよく、とても身近な屋根材ですが、他の屋根材と同様に定期的なメンテナスが必要不可欠です。

屋根ダメージを放置しておくことは、建物全体の寿命を縮めてしまうことに繋がるので、あなどれない問題です。

今回ご紹介させて頂いた内容をご参考いただき、今後は建物の良い状態を保つためのメンテナンスやリフォーム工事を、定期的にご検討されてはいかがでしょうか?


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